「入れても、うちの社員は使わないと思います」
この心配は正しいです。そして、対策がある種類の心配です。使われるかどうかは運ではないことが、国の調査の数字に出ています。
「入れても、うちの社員は使わないと思います」
この心配は、正しいです。そして、対策がある種類の心配です。
使われるかどうかは、運ではありません
2026年版中小企業白書(中小企業庁、2026年4月公表)に、ITツールを入れた会社に「想定した効果が得られたか」を聞いた調査があります。
従業員向けの研修や勉強会を実施した会社(n=2,276)で「想定した効果が得られなかった」は 8.7%。
実施しなかった会社(n=1,685)では 19.1%。
倍以上の差です。
さらに大きいのが部門間の連携で、連携できている会社(n=3,045)では 7.6%、できていない会社(n=739)では 34.8%。四倍以上開きます。
使われないのは社員のせいではなく、入れ方の問題として数字に出ています。
「使ってね」では使われません
入れた側は説明したつもりでも、現場から見ると、これまでのやり方と二重になっただけに見えることがあります。
使われるものには、たいてい共通点があります。
- 入れた分、何かが減っている(同じことを二度書かなくてよくなった、など)
- 使う場面が一つに決まっている(朝の打ち合わせの前に見る、など)
- 書く人の負担が増えていない
逆に、使われないものは、この三つのどれかが欠けています。
だから、入れる前に減らします
私たちが最初にやるのは、入れることではありません。いま二重になっている作業を探すことです。
減る実感が先にあると、次に入れるものは使われます。順番が逆だと、どれだけ良いものでも「仕事が増えた」になります。
今週やる、一つ
同じ内容を二回以上書いている場所が無いか、社員の方に一つだけ聞いてみてください。
「同じことを二度書いてるな、と思う作業ってある?」
これは答えやすい質問です。出てきたら、そこが最初の一手です。